2023.01.10　停戦70年朝鮮半島平和行動提案記者会見（写真＝朝鮮半島終戦平和キャンペーン）

6.15共同宣言実践南側委員会と朝鮮半島終戦平和キャンペーンは、2023年1月10日「停戦70年、朝鮮半島平和行動提案記者会見：朝鮮半島の危機解消と平和実現のために共に行動しよう」を開催しました。記者会見を通じて現在の危機に対する懸念を明らかにし、「朝鮮半島の緊張を激化させるすべての軍事的脅威の中断と刺激する行動を中止し、皆で危機管理に乗り出すこと」を強く要求しました。

気候危機と経済危機、そして戦争危機が一緒になって私たちの生活を脅かしています。複雑な危機の中から、新たな変化の始まりを、そして平和への希望を、再び探し求めなければならないという切迫した課題が私たちの前に置かれています。

6.15 南側委と朝鮮半島終戦平和キャンペーンは、停戦協定締結70年を迎える今年、「2023　停戦70年　朝鮮半島平和行動」を開始することを提案し、平和を望むすべての市民の皆さんが一緒に行動してくださるよう要請します。

記者会見文

朝鮮半島の戦争危機解消と平和実現のために共に行動しよう

戦争の不安感でいっぱいの新年です。朝鮮半島の軍事的危機が出口なしに悪化しています。南北間の対話のチャンネルがすべて切れたまま緊張が激化する危険な状況にまで至りました。しかし、武力衝突を防止し再び会話の条件を作り出そうという現実的な解決策はどこにも見えません。ユン・ソンニョル大統領は「拡戦覚悟」「圧倒的な戦争準備」「9.19軍事合意効力停止検討」などの発言を続け不安をさらに助成しています。統一部も拡声器設置や宣伝ビラ散布許容など、接境地域で衝突を招く可能性のある措置に言及し、緊張を高めています。

私たちは今日、「いかなる場合でも朝鮮半島で再び戦争をしてはいけない」という切迫した気持ちでこの場に集まりました。切り詰めた緊張の中で偶発的な武力衝突が発生した場合、どのような悲惨な結果につながるのかは予想できません。朝鮮半島でチキンゲーム形式の悪循環が続き、韓・米・日、北・中・露の対立構図も深まる中、東北アジアはますます世界の火薬庫になっています。

朝鮮半島の緊張を激化させるすべての軍事的脅威は中断されるべきです。刺激的な行動を止め、皆さんに危機管理に乗り出すことを強く促します。敵対政策と武力示威は悪循環を深めるだけであり、決して解決策にはなりません。今の危機は、国家間の合意がきちんと守られず、敵対政策が続いた末に交渉が失敗し信頼が崩れた結果です。2018年に苦労して成し遂げられた南北・北米合意は履行されなければなりません。緊張緩和と対話へ転換させるための現実的な対策と先制的な措置が必要です。特に大規模な韓米連合軍事練習の中断は関係改善と対話条件の構築に重要な役割を果たすことができるでしょう。

この危機を心配し見ているだけではいられません。平和を口にするのが難しい時期ほど、より大きな声で平和を叫ばなければなりません。今年2023年は朝鮮戦争停戦協定締結70年となる年でもあります。しかし70年間続いてきた不安定な停戦状態さえ今後も続くとは言い切れません。戦争反対と平和実現を叫ぶ声が、各界市民社会の非常な努力が、これまで以上に切実な瞬間です。

簡単に出口が見えない一触即発の緊張の前で、6.15共同宣言実践南側委員会と朝鮮半島終戦平和キャンペーンは、「2023停戦70年、朝鮮半島平和行動」を開始することを提案し、平和を望むすべての市民の皆さんが共に行動してくれることを切に呼びかけます。

今年一年、朝鮮半島の戦争危機解消と平和実現のため、政府の政策変化を引き出すために

☮️朝鮮半島戦争反対と平和実現のための集中署名運動
☮️上半期の米韓連合軍事練習と日米韓軍事協力中断要求活動
☮️ 国内200の市郡区をはじめとする全世界300ヶ所での同時平和行動
☮️7月22日(土) 大規模平和集会とデモ
☮️8月15日頃　大規模な平和行動

など、様々な計画を推進していこうと考えています。

これらを通じて、全国各地で市民に会い、平和の声をしっかり組織し、朝鮮半島や東アジアの平和を望む世界中の市民とも連帯し、戦争危機を解消し、平和の新たな転換点を作っていきたいと思います。

私たちは今日の提案記者会見を皮切りに全国の市民社会団体に会い、知恵と心を集めていき、今後2月14日(火)「2023停戦70年　朝鮮半島平和行動」を発足して本格的な行動に出ます。各界各層の宗教・市民社会で「停戦70年　朝鮮半島平和行動」に参加していただくことを、今ここですぐに一緒にできる行動を議論し模索していただくことを、平和を望む強力な市民の力を見せてください。今までになかった戦争危機を、今までになかった広くて固い連帯と共同行動で克服し、再び平和の道を開きましょう。 

2023年1月10日　6.15共同宣言実践南側委員会、朝鮮半島終戦平和キャンペーン